実力が重視されるエンジニア業界では、実務経験がとても重要です。しかし、実務経験なら何でも良いというわけではありません。ちゃんと企業にアピールできるような経験をしっかりと積んでいかないと、単にエンジニアとしての仕事を数年行っていただけになり、キャリアアップにつながる転職が難しくなります。

キャリアアップにつながる実務経験に求められることは、プロジェクトマネージャーなどの立場で業務を行った経験、特定のプログラミング言語で開発を行った経験が2，3年あることなどが挙げられます。一方、IT企業に在籍してはいるものの開発業務にはほとんど携わることがなく、テスターや雑用とも言えるような業務ばかりをしていると、何年その企業に在籍して仕事をしていたとしても実務経験として認められる部分はほとんど無いと言えます。

こうした要素を考えると、実務経験を効率的に積んでいくためにはベンチャー企業に就職するのが良い方法だと言えます。ベンチャー企業は比較的少人数でプロジェクトを行うため、個人個人に委ねられる業務の責任が大企業に比べて大きいからです。

また、ベンチャー企業はより実力主義なので、年齢や経験の垣根を越えていろいろな仕事にチャレンジさせてもらえる機会も多くあります。

もちろん、大企業が扱うような大きな案件はあまり無いかもしれませんが、最適な案件を数多くこなすことができるためエンジニアとしてのスキルが向上しやすい環境だと言えます。責任も大きいですが、それもまた良い経験になるでしょう。